シンガポールのCBDに位置するマリーナビューサイトは、将来のグレーターサザンウォーターフロントの恩恵を受けることになる。The Straits Timesが報道した。
様々な用途に使用できるマリーナビューのプライムエリアが、15億800万ドル以上の入札を条件にシンガポール政府の予備リストから解放された。都市再開発庁(URA)は、6月28日から一般用サイトを公開するという。申請した開発業者の名前は明らかにしなかった。
15億800万ドルは1平方フィート当たり1,379ドルとなる。905戸の住宅、2,000平方メートルの総床面積の商業スペース、540室のホテルを生み出すことができる。MRTのShenton Way駅近くにあり、マリーナイーストまで広がるこの場所は将来のグレーターサザンウォーターフロント開発の恩恵を受けるはずだという。
ERA Realtyの調査コンサルタント部門の責任者であるNicholas Mak氏は、マリーナベイのダウンタウンエリアにあるほとんどの政府用地販売(GLS)の空き地は、主にオフィス開発に使用されていると述べた。だがこの場所は大部分が住宅開発とホテル用になることから、全く別の場所になるとも付け加えた。
開発者は住宅ユニットを建設し、ダウンタウンの比較的限られた住宅供給を活用できることから、この場所に惹かれる可能性がある。PropNexの調査責任者であるWong Siew Ying氏は「The M やMidtown Modernなど、ダウンタウンの中心部での新しいプロジェクトは非常に好評」と述べたそうだ。
「1区で最後に立ち上げられた主要なプロジェクトはMarina One Residencesで、プロジェクトはほぼ販売した。2019年は140ユニット、2020年には合計185ユニットが取引された」と付け加えた。
コロナパンデミックによる旅行制限の結果、2021年1月から5月までの観光客到着数は108.633人にとどまる。新しいホテルを導入するかどうかに政府は慎重になっているようだ。
シンガポールのマリーナベイは今後の再開発が最も見込める場所の一つだが、WFH時代に住宅供給を増やすことは理にかなっていると言える。入札する開発事業者によっては、世界中から大きな注目を集めることになるだろう。✒
