2020年代の予測では、高度な接続性が生産性と雇用創出を押し上げ、2030年までに世界のGDPを最大2兆ドル押し上げる可能性があると示唆している。クラウドSIMテクノロジーを含め、ハイパーコネクティビティソリューションの提供に熱心な通信企業の発展が見込まれる。South China Morning Postが報道した。
頻繁に出張をするビジネス渡航者は、モバイル接続の問題に何度も対処しなければならない。多くは信頼性が不明なSIMカードに切り替えるか、法外なローミング費用を支払うかのいずれかを選ぶ必要がある。
Global Business Travel Association(GBTA)が2019年に実施した調査によれば、ビジネス渡航者はフライト中も含め常にオンラインであることを期待していると分かった。別の調査によれば、2019年には航空機内のWi-Fiに料金を支払う企業が75%に跳ね上がっている。2010年はわずか34%であった。
GBTAのCEOのSuzanne Neufang氏は「多くのビジネス渡航者にとって重要なのは、モバイル接続がどれだけ良好かということだ。ホットスポットを介してデバイスを接続する機能が重要だ」と述べた。
Neufang氏によれば、出張者の80%がホテルの客室インターネットを1日平均1時間以上使用していて、さらに半数が2時間以上を費やしていることが分かった。ホテルは通常電子メールやメッセージング、ビデオ会議には十分なインターネットサービスを用意するが、高速接続には追加料金がかかる。
街中を頻繁に移動する場合にもモバイル接続は必須だ。ベトナムでUberに乗車している際に携帯電話のネットワーク接続を失い、料金を現金で支払うことになったとNeufang氏は話す。「私はベトナム語が話せなかったし、ドライバーは英語が話せなかった。翻訳アプリが必要になった」
豪州の新興企業iFLYflatの創設者であるSteve Huiも同様の経験をしている。数年前ビジネスでフランスを訪れた時、現地でSIMカードを購入した後に政府が使用を許可するまで1日待たなければならなかった。
「長時間のフライトの後、荷物を受け取ってもインターネットにアクセスできず不快だった。SIMカードを購入する他の人がうまくいくよう祈る必要がある」
ホテル併設のWi-Fiは遅くて使いものにならないことが多い。多くの出張者が同時に使用して混雑するからだ。現地SIMと手持ちのSIMを併用するのがベターと言える。✒