シンガポールでは8月10日火曜日から店内飲食が再開されたが、偽のワクチン証明書を持っている顧客が入店を拒否された。The Straits Timesが報道した。
Killiney Roadにあるタイ料理レストランの87 Just Thai Killineyは、初日だけで10人の客を拒否しなければならなかった。共同創設者のEric Tanによれば、店内にエアコンがないことからワクチン接種証明が不要なホーカーセンターと勘違いしたようだ。
Pasir Panjangにあるレストランでも同様の問題が発生した。ワクチン完全接種済みの証明であるアプリの緑色チェックマークがないカップルが入店を拒否され、暴れて動揺しながら去ることになった。
Standing Sushi Barなどを経営するEmpire East GroupのディレクターのHoward Loによれば、偽の証明書を提示したりワクチン接種から14日以内に店を訪問した客も少数ながら存在するようだ。別の人が所有するワクチン接種カードと組み合わせて、医師のHealth Hubのプリントアウトを偽造したという。
シンガポール保健相のOng Ye Kungは、他人のワクチン接種証明書を使用した場合は厳しい罰則が科されることになると警告した。
ホーカーセンターというのは屋外のフードコートのことだが、2人までならワクチン接種済みでなくとも外食が可能だ。紛らわしい制限で国民を混乱させてしまった面はあるが、シンガポールのような先進的な国でも偽造証明書が横行していることに比べれば些細な問題だ。✒