米国がアフガニスタンから撤退した後に、中国とロシアが緊密なテロ対策で協力する可能性があるようだ。South China Morning Postが報道した。
タリバンはアフガニスタンの大部分を支配しつつある。あまり知られていないが、アフガニスタンは新疆ウイグル自治区との長い国境を共有している。北京の元王軍事科学技術研究所の研究者であるZhou Chenmingは、中央アジアのテロ勢力が米軍撤退を利用してウイグルへの攻撃を開始すると懸念する。
中国当局は、東トルキスタンイスラム運動(ETIM)がウイグル自治区民に対する軍事訓練の場所としてアフガニスタンを利用したと主張している。
中国に残された選択肢の1つは、隣国であり上海協力機構のメンバーでもあるロシアと協力することだ。中国社会科学院のロシア専門家であるSu Changによれば、アフガニスタン問題においてロシアとの安全保障面での協力を模索できるという。
「ロシアは裏庭で安全を維持することができる。薬物の管理も可能だ。中国はロシアと協力しながらETIMが新疆ウイグル自治区に入るのを防ぐだろう」
ロシアにとってさほどメリットがないように思える奇妙な提案だが、中国にそれだけ残された選択肢が少ないことを示していると言える。テロ対策の名目で人民解放軍を新疆ウイグル自治区に配置すれば、中国はアフガン問題という泥沼に入り込むことになるだろう。✒