ワクチンの接種とサンドボックスのスキームが、観光客の復帰と経済の活性化に繋がることをプーケットは望んでいる。The Guardianが報道した。
通常であれば、プーケットのAngsana Lagunaリゾートのコンベンションセンターでは豪華な結婚式やビジネスサミットが開催される。だがここは4月以来ワクチン接種キャンペーンの7つのセンターのうち1つとして機能している。毎日1,800回の接種がここで進められる。
島の人口の70%が7月1日までに予防接種を受けた場合、プーケットが外国人観光客に対して解放される最初の目的地になることが期待される。できるだけ多くの人に予防接種をするために競争をしている。
Angsanaでワクチンの調整を手伝う看護師のBang-orn Rungruangは、パンデミックが島の経済を壊滅させたと述べた。免疫力を高めることができれば、生き返る可能性もあるという。「それはドミノのようだった。プーケットには観光客が来ず、買い手も売り手もいない」
パンデミックの1年前には1,000万人の訪問者を集め、かつて観光客を乗せてフェリーで移動したドライバーは、今はそれを借りる余裕もなくなってしまった。露天商も荷物をまとめて出て行ってしまった。Thalang病院でさえ多くの住民が島を離れて故郷に戻ったことから、患者数が減少している。ナイトライフで知られる西海岸のPatongも人の気配がなく、空のテーブルにスツールが積み上げられている。
7月1日からの観光客解禁に島の経済がかかっていると言える。タイの感染状況は決して落ち着いているとは言えないが、ここで経済を再開できなければ復活自体が不可能になってしまう。サンドボックス計画推進の厳しい舞台裏を見ることになった。✒