何カ月にも渡る憶測の末、中国の崔天凱駐米大使がワシントンD.C.を離れることが確認された。送別メッセージの中で、崔天凱は華僑に対して「米中関係における重要な役割を果たす」ように呼び掛けた。South China Morning Postが報道した。
8年間重要な地位を占めていた崔天凱だが、よりタカ派の戦狼外交の外交官と比較して、比較的穏やかな姿勢として知られていた。今後は主に欧州問題に取り組んできたが、米国での直接の経験がないキャリア外交官の秦剛に引き継がれる。
崔は火曜日の朝に2013年4月以来使節を務めた後中国に戻る、と出発メッセージの中で書いた。「米中関係は重大な岐路に立たされている。中国は協力の対立のどちらかを選択する状況に直面している」
アナリストは、アンカレッジでの3月の外相会談で火花を散らしたこともあり、バイデン大統領と習近平国家主席との首脳会談はすぐには期待されていないと述べた。
中国政府としては穏やかな人物ではなく、戦狼外交の名の通り強硬な人物を据えたいと考えているのかもしれない。米中関係の悪化は避けられないだろう。✒
