食品衛生局によると、検疫場所に指定された33のホテルは6月20日から7月19日の間の予約率が90%に達している。一部のホテルが9月に予約受付を開始すれば、当局は客室数を9,000から11,000に増やすことができると述べた。South China Morning Postが報道した。
香港に戻る留学生の増加により、政府が供給を増やした後でも強制検疫に指定されたホテルの稼働率が90%まで上昇している。この数字は4月21日から6月19日までの30のホテルの69%よりも高い数字だと食品衛生局は明らかにした。
観光議員のYiu Si-Wing氏は、留学生が香港に戻る夏の間は検疫ホテルの深刻な不足に直面すると話した。
「今後数カ月の多くの部屋はすでに予約済みで、リストにあるホテルではこれ以上ゲストを収容できない」と付け加えた。
現在インバウンド旅行者は香港へのフライトを許可される前に、検疫のためのホテルでの予約を取る必要がある。検疫期間は最大で21日間続く。
大学交換プログラムのために米国にいたStella Fungは、火曜日に市内に戻るために部屋を確保する様々な戦略を試みた。政府が発表したホテルリストを上からではなく、下から順番に連絡するのもその一つだ。すべてのホテルの空室率がどれほどかを示すプラットフォームはないことから、非常に無力感を感じたとFungは述べた。
香港行政府が31のホテルを5月20日に発表してから4日後、Tung Chungのフォーポイントバイシェラトンを予約をした。しかしホテルは2日後にシステムの不具合により予約が失敗したと述べた。予防接種を受けたFungは、結婚式を挙げた時の友人の助けを借りて、Hung HomのKerry Hotelで35,000香港ドル(4,500米ドル)の14日間のパッケージを手に入れることができた。
「当局の推定到着者数とホテルの供給数には、明らかな不一致がある。部屋が足りていないようだ」
Yiu議員によると、需要が高いにも関わらず部屋の価格はほぼ同じままだという。政府はより多くのゲストに対応するために、新しいリストの更新時に1泊当たり1,000香港ドルから2,000香港ドルの中価格帯の部屋追加に重点を置いていたと付け加えた。
South China Morning Postが調べたところによれば、7月初旬に空室があったのはクラウンプラザ香港Causeway Bayのみだったという。リーガルオリエンタルホテルやリーガルエアポートホテルなどの施設では、7月中旬から利用可能になる部屋があった。いくつかのホテルは6月~8月まですでに満室だとも分かった。
ホテルの1泊当たりの価格が日本円で1.5万円~3万円でも中価格帯というから、香港の物価の高さが伺い知れる。米ドルにして4,500ドルを検疫のために支払える留学生もいる。香港の見えない格差がここでも生じていることになる。✒
