シンガポールは、アジアの駐在員にとって8番目に生活費が高い場所として今年ランクインした。これは去年の6位より2ランク低い。コンサルタント企業のECA Internationalの調査によれば、世界で13位だという。Edgepropが報道した。
世界のトップは香港で、その次に日本の東京やスイスのジュネーブが続いている。トップ10にランクインした他のアジアの都市は、中国の上海が9位で広州が10位となった。2020年には両者は10位と13位だった。
「ニューヨークは香港の競争相手であり、去年の世界ランキングでは2位だったが、米ドル高により4位に落ちた。香港は1位をキープした」とECA Internationalのアジア地域ディレクターであるLee Quaneは述べる。
「珠江デルタは多くの国際企業にとって魅力的であり、広州と深圳は需要の高まりにより海外労働者にとって高価な都市になった」と付け加えた。
東南アジア各地は下落し続けている。タイのバンコクは11位下落して34位となり、ハノイは20位下落して115位となった。一方豪州のシドニーは17位上昇し、世界のトップ50にランクインした。パースは51位上昇して74位となった。
「豪州は多くの住民が封鎖を経験していた去年のこの時期から、大幅に回復することになった。商品輸出に対する強い需要を受けて順調に回復した」とQuaneは述べた。
シンガポールの世界ランクは2020年の12位から13位へと1ランクダウンした。アジア全体でも広州と深圳に抜かれ、6位から8位へと転落したようだ。東南アジア全体がコロナパンデミックで落ち込み、その分中国や豪州が上昇するといった結果になった。ポジティブな解釈をすれば、割安な都市になったとも言える。✒
