5月 25, 2023

    気候変動のリスクは中国の高成長を脅かす

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    テスラが中国のGanfengとリチウムバッテリー供給契約を結ぶ

     Ganfeng Lithium Coはテスラと契約を結び、2022年から24年まで水酸化リチウムバッテリー製品を供給すると月曜に明らかになった。  Ganfengは詳細を開示しなかったものの、実際の数量と価格についてテスラからの発注書に言及した。この契約はテスラとの長期的で安定した協力を強化するために有益であるとも述べた。

    テスラはまだHertzとの契約書に署名していないとイーロンマスク氏が明らかに

     レンタカー企業のHertzが大規模な取引について発表してから1週間が経過したが、テスラCEOのイーロンマスク氏はまだ契約を結んでいないと表明した。これによりテスラ(TSLA)の株価や5%急落して1,146ドルになった。  マスク氏は月曜遅くに「Hertzに基づいた情報だとすれば、まだ契約が結ばれていないことを強調したい」とツイートし慎重な姿勢を見せた。  ただし「Hertzとの取引は我々の経済には影響を与えない」とも付け加えた。  テスラとHertzは双方ともコメントには応じなかった。  HertzのCEOであるMark Fieldsは先週、注文に含まれるのは多くがモデル3だと明らかにしていた。モデル3の価格が44,000ドルから始まると考えれば、注文全体の価値は約44億ドルとなる。

    アップルがiPhone 13の生産を優先しiPadを後回しにする

     アップルはiPadの生産量を減らすことを決めた。日経アジアが明らかにした。世界的なサプライチェーンの停滞を受け、iPhone 13の販売に支障が出ないようにリソースとコンポーネントを優先的に割り当てることにした。  だがiPadの需要はパンデミックにより増加している。昨年は6.7%増の5,320万台のデバイスが販売され、世界のタブレット市場の3分の1を占めた。  iPhone 13シリーズはiPad miniと共通のチップセットのA15 Bionicが搭載されている。今回の減産により四半期のiPadの収益に影響が出る可能性をアップルは認識しているようだ。  アナリストはアップルの決定にさほど驚いていない。iPhoneが優先されるのは当然だとCounterpoint Researchの技術アナリストBrady Wangは話す。アップルのスマートフォン販売数は年間2億台以上であり、アップルのエコシステムの中心軸となっている象徴的な製品だからだ。

    アップルのHomePod miniが5色展開で購入可能に

     HomePod miniは印象的なサウンドを提供しながら、iPhoneとシームレスに連携し、Siriのインテリジェンスも備えている。スマートホームの基盤となるだろう。  HomePod miniは白とスペースグレーに加えてオレンジ、黄色、青の大胆な新色を展開させた。あらゆるスペースで個性的なスタイルを表現するためだ。価格はわずか99ドルとなる。  3.3インチの高さのHomePod miniは、小さなサイズのスピーカーで予想外に大きなサウンドを提供するための革新的な機能を搭載している。計算されたオーディオにより豊かで詳細な音響体験を提供し、あらゆる角度から素晴らしいサウンドを実現する360度オーディオで部屋を充実させる。  複数のHome Podスピーカーを使用すれば、ユーザーは家中で同じ音楽を再生したり、ステレオペアを作成して没入感を体験することができる。Apple Musicともシームレスに連携する。  iPhone 13 ProはHomePod miniと相互作用する。何が再生されているかを確認したり、パーソナライズされた音楽リストを提案したり、iPhoneが近くにあると自動で音楽を再生したりもできる。

    テスラは頭金0%で自動車を購入するためのリースの仕組みを導入する

     テスラが頭金なしで自動車を購入できる新しい仕組みを中国で導入した。週末にオンラインコンフィギュレーターを更新し、オンラインで車両を購入する際の新しいオプションを追加した。  テスラは現在現金、ローンに加えテスラファイナンシャルリースという選択肢を用意している。一定の頭金を支払った後、毎月の分割払いが行なわれて使用権を取得できる。  顧客は0から50%の頭金を支払い、期間は12カ月から60カ月を選択できる。これによりモデル3スタンダードレンジプラスを月額737ドル程度でリースできるようになった。  テスラCFOのZach Kirkhornは最新の決算発表で、EVメーカーの目標は価格を下げることであると強調した。生産コストを削減するだけでなく、購入資金の調達方法も重要だという意味だ。

     地球温暖化により気温が1℃上昇するごとで、世界中で極端な降水量の災害が7%増加すると予測されている。South China Morning Postが報道した。

     石炭は過去40年間で中国の経済成長を後押ししてきたが、気候変動への影響に関する最大の課題の1つでもあった。国連の報告書は、気候変動が世界の多くの地域でより激しい降雨と洪水をもたらすと警告している。

     今後数年間でに発生する深刻な洪水、そして干ばつが中国の経済発展に大きな脅威をもたらす可能性がある。気候変動は地球上の水の動き、要するに雨や雪、雲の異常気象を引き起こすと報告書は述べている。

     南京の北海大学教授でありIPCCレポートの著者でもあるWang Wenは「極端な洪水や干ばつは中国の社会的及び経済的な発展に対する最悪級の脅威だ」と話している。

     IPCCの専門家による信頼性の高い予測によれば、地球温暖化で気温が1℃上昇するごとに世界的な激しい降水量の災害が7%増加するという。人類の活動が温室効果ガスを生み出し、1850年以降で世界の気温を1.1℃上昇させた。2040年までにさらに1.5℃上昇する可能性があるという。

     「一部の低層ビルでは地下室が浸水し、電気と水の両方が遮断された。私の友人の1人は、水を得るためだけに階段を30往復しなければならなかった」と中国で洪水の災害を経験した40代前半の専業主婦は話す。

     洪水はまた河南省の農業部門に大きな打撃を与えた。河南省は中国の小麦供給の3分の1を占め、トウモロコシや野菜、豚肉の生産量の10分の1を占めている。今回の洪水で260万エーカーの耕作地が浸水し、82万エーカーは完全に使用不可能となった。

     世界の海面は現在の排出シナリオが継続した場合、2100年までに60cm上昇するとされている。2050年まででも海面上昇は10~25cm規模になる、とキングスカレッジロンドンの気候科学者であるTamsin Edwardsは述べる。

     「海面が10~25cm上昇すれば、100年に1回クラスの洪水が沿岸地域の20~30%で発生することになるだろう」

     中国でここ最近頻発する豪雨や洪水が気候変動によるものだと判明した。中国は石炭を何十年もの間使い続け、凄まじい量のCO2を地球上に排出してきた。そのしっぺ返しを今食らっているのかもしれない。✒