国際機関はCOVID-19が中国の研究所から漏れた可能性を調査したいが、中国政府が妨害をしていることから数カ月先になる可能性がある。South China Morning Postが報道した。
WHOはCOVID-19パンデミックの原因調査を推進しているが、今後数カ月間は足踏みする可能性が高まっている。国連の委任機関は5つの関心分野を提示していて、そのうち1つはこのウイルスがどのように人々に感染したかを追跡するために必要な分野だ。武漢の研究所からウイルスが漏れたという仮説を検証するために、中国からの完全な情報開示が必要になるという。
中国政府は科学的調査の政治化だとして怒りを表明し、WHOの提案をきっぱりと拒否した。WHOが以前武漢を訪れた際の調査結果を無視していると述べ、ウイルスの出現可能性は非常に低いと主張している。
WHOは新しい科学者のグループが主導権を握ることを望んでいる。今年初めに武漢で4週間過ごした10人の国際的な専門家チームではなく、別のグループという意味だ。中国の科学者による2019年後半のウイルスの広がりに対する研究を評価するためのものだ。
武漢を最初に訪れたWHOチームの議論に精通している匿名の人物によれば「物事の遅延が懸念される。新しいプロセスの導入だけで数カ月はかかり、実験室監査の要求にも同じく数カ月の交渉が必要になる」
別の情報筋は、最初の調査活動で公正または十分な評価をすることができず、それを抜きにしては正確な調査は完了しないと述べている。
WHOは7月16日に新しい科学諮問グループ、またはSagoと呼ばれる新たな常設機関を設立して調査フェーズを統制すると決定した。グループの規模や運営方法などの詳細についてはまだ発表されていない。
今年初めに実施されたWHOの調査に関わったグループは、あまり信用できる調査結果を出せなかったと言っているようなものだ。なぜこうした方針転換があったのかは不明だが、中国が拒否している以上何らかの都合悪い事実を隠していると考えるのが自然だろう。✒
