中国の請負業者は、ナイジェリアでプロジェクトを完了させてから数日後、タンザニアで目がレールプロジェクトの作業を開始した。だがローンや収益性の低さから、貸し手はより慎重になっている。South China Morning Postが報道した。
ナイジェリアで西アフリカ最長のダブルトラック標準鉄道が完成してからわずか数日後、中国土木行程公社(CCECC)は大陸の反対側のタンザニアで13億ドルの鉄道建設に着手した。
CCECCとパートナーである中国鉄道建設は、タンザニアの標準軌鉄道(SGR)の第5フェーズを建設し、ビクトリア湖のほとりの港湾都市であるムワンザと341km離れた南部の町イサカを結ぶ。
過去10年間で、北京は一帯一路イニシアチブ(鉄道、道路、港、電力の建設)による1兆ドルプロジェクトにおいて、アフリカ最大のインフラ請負業者および金融業者としての地位を固めてきた。
完成したばかりのナイジェリアの157kmのLagos-Ibadan線は中国のExim Bankから資金提供を受けている。Muhammadu Buhari大統領は「鉄道システムを活性化し、乗客と貨物の両方の輸送手段として確立する」と説明した。
だがケニアやエチオピアを含むいくつかの路線は、ローンを返済するのに十分な収入を生み出せず苦労しているという。中国の貸し手は、アフリカ諸国がローンを整理しようとしていることから慎重になっている。Exim Bankは資金調達を拡大する前に、商業的な将来性を証明するために調査をやり直すようケニアに要請した。
アフリカ諸国で進む一帯一路構想だが、想像の通り収益化には程遠い状態で債務だけが残される結果となっている。債務整理ともなれば中国側の都合で話が進められ、アフリカの中国化が止まらなくなるだろう。✒