中国の生産年齢人口は今後数年間で急速に減少すると予想されている。South China Morning Postによれば、中国のカップルは子育ての費用や柔軟な労働力、個人の自由などのために子供を持つことをためらっているという。
中国の高齢者人口は逆に増えている。2010年の1億1,900万人から、去年2020年には1億9,100万人にまで増加した。生産人口は10年前の70%から63%にまで減少している。
中国政府は主要な政策の見直しとして、子供を3人持つことを許可する方向のようだ。習近平主席が議長を務める共産党政治局会議の後に発表された。深刻化する高齢化の問題に対処するためのステップが必要と述べ、人口構造を改善するだろうと続けた。
中国は2015年10月に一人っ子政策やめ、二人っ子政策に切り替えた。だがこの変更が高齢化を食い止めることはなく、わずかな影響しか及ぼせなかったことも関係している。
中国の高齢化は日本よりもさらに速いスピードで訪れると言われる。人口の多さ=ポテンシャルとみなす風潮を改め、生産年齢人口の数と割合に着目すべき時が来たと言えるだろう。
Source: South China Morning Posthttps://www.scmp.com/news/china/politics/article/3135476/china-adopt-three-child-policy-cope-ageing-population
中国の習近平主席が科学者を集め、官僚主義から解放して大きな自治権を与えると約束しているようだ。South China Morning Postが報道した。習近平主席は進歩を遂げる必要がある分野として半導体を掲げ、前例のない科学技術競争に備える必要があると科学者の集会で呼び掛けた。
半導体の他には人工知能、量子技術、生命科学、エネルギーなどを主要分野と指摘し、突破口を開く必要があると述べた。米国のバイデン大統領が同様の呼び掛けを米議会に対して要請しているが、それを受けての表明かもしれない。