オーストラリアの記事一覧

    英大手不動産企業Knight Frankのアジア太平洋6月レポート

     英大手不動産企業Knight Frankが、6月3日にアジア太平洋地域各国の不動産市況をレポートした。 1.豪州 Net Zero goal for new Sydney CBD buildings...

    中国のハイテク企業が投資を控え豪州のオフィス市場を弱体化させる

     中国と豪州の冷え切った関係により、中国本土のハイテク大手企業が豪州を有利な投資先とは見なさなくなっている可能性があるという。シドニーなどの都市の空室率はパンデミックの最中に急上昇したが、もし中国のハイテク企業が進出していれば緩和されていたかもしれない。South China Morning Postが報道した。  豪州のオフィス不動産市場はコロナパンデミックの影響を受け、在宅勤務をする人が増えていることからシドニーなどの都市の空室率が急上昇している。他の先進国とさほど変わりないものの、豪州政府が北京を怒らせなければそれほど悪くなかったかもしれない。  シンガポール国立大学不動産都市研究所のSing Tien Foo所長は、最近の豪州と中国の政治的緊張は中国のハイテク企業による豪州進出の障害になる可能性があると述べた。「中国のハイテク企業によるオフィススペースの拡大は、短期的には起こらないだろう」と付け加えた。  不動産コンサルタント企業のColliersによれば、ハイテク企業は2025年までにアジア太平洋のオフィススペースの20%に相当する550万平方メートルを占める可能性が高い。そのうち中国企業が400万平方メートルだ。  Knight Frankによれば、シドニーではオフィス空室率が2019年の3%から2021年第1四半期には8.3%に急上昇したという。アジア太平洋地域の調査責任者を務めるChristine Li氏は、中国企業がその状況を助ける可能性があったと述べた。  昨年豪州政府が8,000万豪ドル(6,200万米ドル)相当のシドニーのオフィスタワー購入への対応を遅らせ、中国の民間投資家グループからのオファーが撤回された。  豪州の損失はシンガポールの利益になる可能性がある。シンガポールのオフィス空室率は2019年の9.3%から2021年第1四半期には11%に上昇したが、この期間は豪州よりはいい結果となっている。実際シンガポールではオフィスや事業拠点を設立する中国のハイテク大手企業が増加している。  世界最大の電子商取引プラットフォームを持つアリババグループは、去年シンガポールで50階建てのプライムオフィスAXAタワーの50%の株式を取得した。  シンガポールは豪州と同じ英語圏ということで、中国ハイテク企業の乗り換え先としては悪くないように思える。華僑の国であり文化的にも近い。シンガポールの中国化が進むという意味では、東南アジアにとってよくない流れと言える。✒

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    テスラが中国のGanfengとリチウムバッテリー供給契約を結ぶ

     Ganfeng Lithium Coはテスラと契約を結び、2022年から24年まで水酸化リチウムバッテリー製品を供給すると月曜に明らかになった。  Ganfengは詳細を開示しなかったものの、実際の数量と価格についてテスラからの発注書に言及した。この契約はテスラとの長期的で安定した協力を強化するために有益であるとも述べた。

    テスラはまだHertzとの契約書に署名していないとイーロンマスク氏が明らかに

     レンタカー企業のHertzが大規模な取引について発表してから1週間が経過したが、テスラCEOのイーロンマスク氏はまだ契約を結んでいないと表明した。これによりテスラ(TSLA)の株価や5%急落して1,146ドルになった。  マスク氏は月曜遅くに「Hertzに基づいた情報だとすれば、まだ契約が結ばれていないことを強調したい」とツイートし慎重な姿勢を見せた。  ただし「Hertzとの取引は我々の経済には影響を与えない」とも付け加えた。  テスラとHertzは双方ともコメントには応じなかった。  HertzのCEOであるMark Fieldsは先週、注文に含まれるのは多くがモデル3だと明らかにしていた。モデル3の価格が44,000ドルから始まると考えれば、注文全体の価値は約44億ドルとなる。

    アップルがiPhone 13の生産を優先しiPadを後回しにする

     アップルはiPadの生産量を減らすことを決めた。日経アジアが明らかにした。世界的なサプライチェーンの停滞を受け、iPhone 13の販売に支障が出ないようにリソースとコンポーネントを優先的に割り当てることにした。  だがiPadの需要はパンデミックにより増加している。昨年は6.7%増の5,320万台のデバイスが販売され、世界のタブレット市場の3分の1を占めた。  iPhone 13シリーズはiPad miniと共通のチップセットのA15 Bionicが搭載されている。今回の減産により四半期のiPadの収益に影響が出る可能性をアップルは認識しているようだ。  アナリストはアップルの決定にさほど驚いていない。iPhoneが優先されるのは当然だとCounterpoint Researchの技術アナリストBrady Wangは話す。アップルのスマートフォン販売数は年間2億台以上であり、アップルのエコシステムの中心軸となっている象徴的な製品だからだ。

    アップルのHomePod miniが5色展開で購入可能に

     HomePod miniは印象的なサウンドを提供しながら、iPhoneとシームレスに連携し、Siriのインテリジェンスも備えている。スマートホームの基盤となるだろう。  HomePod miniは白とスペースグレーに加えてオレンジ、黄色、青の大胆な新色を展開させた。あらゆるスペースで個性的なスタイルを表現するためだ。価格はわずか99ドルとなる。  3.3インチの高さのHomePod miniは、小さなサイズのスピーカーで予想外に大きなサウンドを提供するための革新的な機能を搭載している。計算されたオーディオにより豊かで詳細な音響体験を提供し、あらゆる角度から素晴らしいサウンドを実現する360度オーディオで部屋を充実させる。  複数のHome Podスピーカーを使用すれば、ユーザーは家中で同じ音楽を再生したり、ステレオペアを作成して没入感を体験することができる。Apple Musicともシームレスに連携する。  iPhone 13 ProはHomePod miniと相互作用する。何が再生されているかを確認したり、パーソナライズされた音楽リストを提案したり、iPhoneが近くにあると自動で音楽を再生したりもできる。

    SpaceXのハロウィーン打ち上げが天候により延期される

     SpaceXはハロウィーンの日曜日に4人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに打ち上げる予定だったが、NASAとの協議の結果大西洋の気象条件が思わしくなかったことから今週水曜に延期されたようだ。  NASAの報道官は打ち上げが11月3日水曜日の午前1:10ETになったとツイッターで発表した。ケネディ宇宙センターで行なわれる予定だ。  今回打ち上げられる宇宙飛行士は軌道に入り、既に働いている7人のメンバーと合流して科学ミッションに従事することになる。SpaceXにとって4番目の有人ミッションであり、民間宇宙飛行全体では5番目だ。  SpaceXが今回使うドラゴン宇宙船は合計30回の打ち上げに使われ、最大7人の乗員を運ぶことができる。そのまま宇宙ステーションにまで到達できる最初の民間宇宙船となっている。