シャーマン米国務副長官は先週月曜日に天津で中国の外相と会談したが、台湾のようなデリケートな問題について一切妥協しなかった。South China Morning Postが報道した。
新疆ウイグル自治区と香港、そして台湾や南シナ海などに対する中国政府の攻撃的な行動に対してシャーマン米国務副長官は不満を表明した。だが米国務省のスポークスマンによれば、米国はオープンなコミュニケーションを維持し紛争を求めているわけではないという。
台湾政府は後ほど米国政府に感謝を表明した。台湾外務省スポークスマンのJoanne Ouによれば、シャーマン米国務副長官の訪中について米国政府と緊密にやり取りしていた。台湾は民主主義国家であり、その将来は2,350万人の人々によって決定されるだろうと述べた。
中国政府は台湾を支配するための強制的な手段を排除していない。2016年に蔡総統が就任し、一つの中国の原則を受け入れ拒否して以来関係が悪化した。米国政府は1979年の見解を維持しているものの、台湾防衛のために武器を供給することを約束している。
台北の国立政治大学外交教授であるLu Yeh-chungは、台湾が米国からの確固たる支持を得られている証が天津会談だったと述べた。「米国との関係はバイデン政権下で引き続き強固だ」
米国政府も台湾との関係について、同じように「堅固」と表現している。
台湾問題で一歩も譲歩しない米国の明確な姿勢が露わになった。中国側は台湾が内戦問題であると主張したが、意に介さなかったようだ。米中首脳会談の話が出なかったのもいい傾向と言える。✒