米国からの到着者はワクチン接種済みであっても21日間隔離される必要があるようだ。香港が外国向けのリスクランキングを見直す準備をしているという。South China Morning Postが報道した。
業界筋によると、検討されている選択肢の1つは米国からの到着者に対する新たな制限だ。だがまだコンセンサスは得られておらず、行政府トップのキャリーラムが最終決定権を持つという。
香港行政府はリスクレベルに従ったランキングの見直しを進めていて、これにより高リスク地域からのフライトを再開する道も開かれるようだ。だが保健当局は金曜日に米国とスイスからの入境者が1人ずつ陽性になったことを受け、非常に高いリスクのある地域に引き上げるべきかを審議している。
陽性となった2人は、両方ともバイオンテックのワクチンを接種済みだったという。
7月16日以降、合計7人の米国からの旅行者がデルタ型に感染していることが判明した。全員がバイオンテックのワクチン接種者だった。
米国は現在グループB(高リスク)だが、グループA(非常に高いリスク)に分類されればホテルでの21日間隔離が強制される。現在は抗体検査を組み合わせれば7日間にまで短縮可能な状態だ。
政治的な意図があると思わせるようなタイミングでの渡航規制強化だ。米国からの出張者は香港を避けるようになり、香港に滞在する米国人は米国への出張が難しくなる。外資の撤退をむしろ促進するような動きと言える。✒