ライドシェアのGrab共同創設者Anthony Tanの妻は、シンガポール第10地区のBin Tong Parkの高級住宅を購入したという。The Straits Timesが報道した。
Anthony Tanの妻Chloe Tongは、Bin Tong ParkのGood Class Bungalow(GCB)エリアにある高級住宅を4,000万ドルで購入した。この金額は同地区で昨年12月に取引された最高金額3,700万ドルを上回っている。
該当の物件は1990年に建てられた古いものだが、夫妻はこの物件を再開発する予定だという。一旦取り壊して新しい住宅を建てるのか、1990年からある建物をそのまま使うのかは分かっていない。
不動産企業のJLL Singaporeの資本市場担当ディレクターであるCarin Puahは「GCBはステータスシンボルだ。新しい富裕層や若い世代は、GCBを自分で使用したいと思う傾向があるようだ」と述べた。
該当の物件については「1990年代のリゾートスタイルの住宅はもはやトレンドではなく、建て直される可能性がある」と付け加えた。
広さ21,602m2の該当物件は1psf当たり1,851ドルに相当し、昨年12月に同じ地域で取引された物件の1psf当たり1,685ドルを上回っている。Orange Tee & TieのディレクターであるHarry Yapは「今年の第1四半期に土地所有権全体の価格が1年前から7%上昇したことを考えれば、この価格は公正だ」と述べた。
先月ゲームチェア企業のSecret LabのCEOであるIan Angが5,100万ドルの住宅を購入したが、それに続く取引と言えそうだ。Grabは今年の後半に米国への上場が予定されていて、実現すれば株式資産の価値は8億2,900万ドルにまで増えるという。
1990年代の住宅に4,000万ドルもの値段がつけられた点は驚きだが、シンガポールは土地が少なく戸建住宅を持つ時点で富裕層の証と言われる。”トレンド”に沿った住宅に建て直そうとするならば、さらに数千万ドルの費用がかかるかもしれない。✒
