マイクロソフトとアマゾンが関与し法廷闘争の中心となっていた100億ドルのJEDIクラウドコンピューティング契約は、米国防総省によりキャンセルされた。Cnetが報道した。
マイクロソフトは2019年にクラウドコンピューティング契約を獲得していたが、米国防総省は「要件の進化、クラウドの会話性の向上、業界の進歩によりその契約がニーズを満たさなくなった」と述べた。
米国防総省の最高情報責任者を務めるJogn Shermanは「JEDIはニーズが異なる時期に契約された。私達は伝統的な物と非伝統的な物の両方で優位に立つべきだ」と話している。
クラウドコンピューティングの契約は10年間で最大100億ドルの価値があると予想されていたが、アマゾンはトランプ前大統領が米国防総省の意思決定に干渉し、その結果マイクロソフトに契約が渡ることになったと主張した。その後2019年11月に訴訟を起こした。
米国防総省は、JEDIの代わりとなる新しいクラウドシステムを計画しているという。マイクロソフトやアマゾンだけでなく、グーグルやオラクル、IBMなどの企業が候補となっているようだ。アマゾンのAWS広報担当者は「我々の国の軍隊を支援し、最高の技術にアクセスできるようにするというコミットメントを強力に推進したい」と述べた。
10年間で100億ドルもの売上をもたらす契約が白紙になったが、新たな別の契約を検討しているということでそこまでショッキングな報道でもなかった。再度受注を獲得できれば、改めて技術力の高さが示されることになるかもしれない。✒
