核融合企業のGeneral Fusionは英国にデモ施設を建設中だ。アマゾンのジェフベゾス氏が10年以上に渡って投資してきた企業だ。2025年までに稼働する予定だという。Business Insiderが報道した。
General Fusionと英国原子力公社(UKAEA)は共同でプロジェクトを発表した。オックスフォード近郊のCulham村に核融合実証プラントを建設するという。General Fusionが商用施設を建設する前に、この施設で磁化標的核融合(MTF)技術を実証できるようになる。2022年に着工し、開業まで約3年かかる見込みだ。
「General Fusionによる新しいプラントは、英国で核融合産業を開発する計画を大きく後押しする。Culhamがこうした最先端の変革プロジェクトの本拠地となることに興奮している」と英国の科学相Amanda Sollowayは述べた。
核融合は実験的なエネルギー源であり、原発による核分裂とは異なる。核分裂は原子の分裂を伴うが、核融合は2つの原子が衝突して1つの重い原子を生成する。理論的には核分裂よりもはるかに多くの電力を生成し、放射性副産物がはるかに少ないことから、商業的にも可用性の高い核融合が強く求められている。
核融合エネルギーの開発は日本や中国などでも進められていて、水素融合とも呼ばれているようだ。原発に代わる新しいエネルギー源として世界が注目している。どの企業が最初に実用化させ普及させるかが焦点とも言える。✒
