中国のアイスクリームブランドZhong Xue Gaoの創設者が、高価格について不満を言う人に対して放った言葉が炎上した。中国のSNSでは、安いブランドのアイスクリームでも同様に優れているという反応があった。South China Morning Postが報道した。
中国本土を拠点とするアイスクリームブランドのZhong Xue Gaoは、プレミアムな市場での地位からアイスクリーム界のエルメスと呼ばれているらしい。2018年初頭の設立から人気を博している。
創設者のLin Shengは、北京TVとのインタビューで同社の粗利は従来のアイスクリームブランドより少し高いと述べた。彼は例としてEcuador Pinkという会社が販売した最も高価な商品を挙げた。南米の植物から抽出したピンクのカカオパウダーと日本のザボンジュースからできた商品だ。
「それは66元(10.3ドル)で売られていたが、費用は40元(6.25ドル)だった」とLinは述べた。
彼が残した”Take it or leave it”というコメントはWeiboで6億4,000万回閲覧され、42,000件のコメントが残された。「その価格に見合う価値はないと思うから、私はそれに一銭も費やさない」とある人は述べた。他にも「5元より安いアイスクリームで大丈夫だ」「あまりに高いので、頻繁に買うことはできない」というBaiduのコメントもあった。
別の人は、Linの態度が受け入れられないとも述べた。「彼はとても傲慢だ」
Linはたとえアイスクリームを原価の半分で売って損を出したとしても、まだ高すぎると考える人もいるだろうと述べて高価格を擁護した。「機械や水、電気、原材料、労働者が必要だ。コストは上昇し続けている」
アイスクリームの重量や天然元素を減らしたり、化学物質を増やせば消費者が味の変化に気付くだろうとも付け加えた。
英語でChicecreamとして知られるZhong Xue Gaoは、主要都市の若い女性をターゲットにしたSNSプラットフォームで宣伝されている。78グラムのアイスクリームが15~20元(2.34~3.13ドル)で販売されていて、競合他社の4~5倍だ。
Zhong Xue Gaoは虚偽宣伝のために2019年に上海市場監督当局から3,000元(368ドル)の罰金を科されたこともある。水が一滴も含まれていないと宣伝しながら、製品成分ラベルには”飲料水”と記載されていたからだ。
”アイスクリーム界のエルメス”を自称しているとのことだが、価格の高さよりもそのキャッチコピーの方が物議を醸すように思える。エルメス社としては中国ブランドにその名前を勝手に使われた形になる。2019年に上海当局から処罰されていることもあり、同社の宣伝方法には大いに問題があると考えられる。✒
