グーグルのリモートワークに関する不透明な方針に従業員は動揺しているようだ。上級管理職の一部がニュージーランドに引っ越していたことも分かった。Cnetが報道した。
世界中のグーグルの従業員がパンデミック後の仕事の計画を立てているが、シニアエンジニアのLaura de Vesineはその中に含まれなかった。金曜日までに辞職すると通知したからだ。
1年間の在宅勤務の後にグーグルが従業員を囲い込もうとしたことで、de Vesineは辞職を決断したという。昨年の秋、彼女のチームはカリフォルニア州北部のSunnyvaleからノースカロライナ州に移転する必要があると言われた。ベイエリアの高い住宅価格を回避できるのは大きな魅力と考えたが、15%の給与削減が伴っていた。
約1カ月後、チームの移転計画は完全に廃止されることになる。だが気持ちは変わらなかったようだ。
「ベイエリアを現実的に離れられず、グーグルで働くことができないと感じた」とde Vesineは述べる。「グーグルが従業員のニーズを優先していないという事実だ。私達は仕事以外の生活があり、家族も持っている」
グーグルは従業員にリモートワークをさせることに消極的であり、ツイッターやRedditなどとは異なるアプローチを取っている。アップルも従業員からの反発に直面しているが、フェイスブックはリモートワークオプションをすべての従業員に拡大した。
誰がどこで、いくら支払われるかを会社が決定するという事実に従業員の間では緊張感が高まっている。移籍を巡る競争と減額の見通しが怒りに繋がったようだ。この種の混乱はハイテク巨人のすべてに影響を与える可能性がある。
Cnetが閲覧した電子メールによれば、同社で最も長く勤務していた上級管理職の1人であるUrs Hölzleがニュージーランドで働くことにしたという。それにより怒りはさらに高まったとされる。一般従業員は不確実な申請プロセスを通過しなければならないが、彼はそうではなかったようだ。
グーグルは特にオフィスでの従業員に対する福利厚生に力を入れていて、リモートワークの影響は他社よりも大きいと思われる。無料の食事やジムサービスなどが代表的だ。異なる場所であっても給料を一律にした上で、ベイエリアでの福利厚生をさらに充実させた方がよかったかもしれない。✒