WF-1000XM4はソニーの最新のワイヤレスイヤホンで、強くお勧めする。彼らの音質とノイズキャンセル技術は他の追随を許さないし、バッテリーの持ちも長い。だが価格は280ドルだ。最高のパフォーマンスのために大きな金額を費やすことになる。Business Insiderが報道した。
ソニーのWF-1000XM4はワイヤレスイヤホンのハイエンド製品だ。アップルのAirPods Proよりもさらに高価で、優れた音質と機能のためにプレミアムを払うことを望む買い手に向いている。
財布が多少寂しくなるかもしれないが、それと引き換えにノイズキャンセル、耐水性、無線充電ケース、24時間の電池寿命、快適な耳、そして驚異的なオーディオ体験を手に入れることができる。24時間も、だ。
色は黒とシルバーで、最もコンパクトなワイヤレスイヤホンではないものの耳から突き出ないようにするには十分なサイズだ。
イヤーチップは3種類ある。通常の柔らかいシリコンの先端ではなく、ポリウレタンフォームで作られている。このフォームが騒音を分離するのに役立ち、耳との接触面積を最大化することで接着力を向上させる狙いがある。実際に試してみたが、WF-1000XM4は他のほとんどのイヤホンよりも安全に耳に装着できる。
問題点としては、ソニーが自動で最適なチップサイズを教えてくれる機能が不正確だったことだ。アプリでは中サイズが最もよいと表示されたが、実際にノイズキャンセル性能が優れていたのは大サイズだった。
音質は申し分ない。より柔らかい音楽とエキサイティングな音楽の両方に対応する低温、中音域、高音域の快適なバランスを提供する。ソニーヘッドフォンアプリを利用してEQ(イコライザ)を設定し、好みのサウンドプロファイルを作ることができる。
ノイズキャンセリングの機能を高速道路運転中に試したが、今まで試した中でも最高のパフォーマンスを出した。通勤中も静かで快適に過ごすことができるし、音楽をより低いボリュームで聞くこともできるだろう。
バッテリーについては8時間と規定されているが、ケースと組み合わせることで最大24時間のバッテリー寿命を得ることができる。ノイズキャンセルをオフにすれば12時間持つ。電話のためには5時間半使える。
その他には”Speak to Chat”機能が優れていると感じた。イヤホンが話していることを自動で検出した時に、周囲のノイズを増幅する。ノイズキャンセルを有効にして音楽を聞いている場合には素晴らしい機能だ。誰かが「どうした?」と声をかけるだけですぐにその言葉を聞くことができる。
欠点もある。Bluetoothマルチポイントに対応していないことだ。2つのデバイスに認識させることができるものの、ノートPCでビデオを見ながら携帯端末で電話をかけようとしたがイヤホンを使うことができなかった。デバイス間の切り替えはスムーズにできるが、電話のような突発的なイベントに対処するのは難しい。だがこれは他のほとんどのイヤホンが持っていない機能だから仕方ないとも言える。
長所:優れた音質、印象的なノイズキャンセル、長いバッテリー寿命、無線充電ケース、快適なフィット感、耐水性、汎用性
短所:一度に複数のデバイスに接続できない、やや高い
AirPods Proとの価格差が30ドルということで、そこまで値段の高さは感じなかった。この価格帯に手を出せる層ならば気にならない差だ。AirPods Proの音質は可もなく不可もなくというレベルだから、異なる体験を得るために両方とも試す人が増えるかもしれない。✒
