Wall Street Journalの新しいレポートによれば、アップルは自社が保有するクリニックの医師を用いて、プライマリヘルスケアサービスを提供できるようにするテストを静かに始めたそうだ。プロジェクトのコードネームCasperは、Apple Watchがリリースされた直後の2016年に考案された。Gizmodoが報道した。
アップルCOOのJeff Williamsは、医師と患者が絶え間なく連絡を取り合うことを可能にするためにヘルスケアプロジェクトを構想した。普通の人々は年に2回しか医者に診てもらわないが、彼はこの現象を”363″と呼んだ。
WSJによれば新しいクリニックプロジェクトは大幅に停滞しているようだが、完全に消えたわけではないという。
アップルのデバイスによって生成されたデータを、アップルの医師によって提供される仮想あるいは対面のケアとリンクさせるとチームの計画に精通している人々は述べた。独自の医療サービスを提供する上での最良の方法だ。サブスクリプションベースのパーソナライズされた健康プログラムの一部として、継続的な健康の監視も提供するという。
アップルがデバイスセンサー、ソフトウェア、サービスの組み合わせにより人々の健康を改善しコストを削減することが証明できれば、このモデルを医療システムや他の国へのフランチャイズ化に進めることができる。
アップルはカリフォルニアの自社従業員と共にプログラムのテストに取り組み、クパチーノのキャンパス近くの診療所を買収し、スタンフォード大学のDr. Sumbul Desaiを雇用してプロジェクトを率いた。しかしながら、匿名のアップル従業員はDr Desaiがフィードバックをあまり受け取らないと不満をこぼしていた。
最初に考案されたのが2016年ということで、すでに5年が経過しているものの目立った発表はこれまでのところない。社内でのフィードバックにも支障が生じていることもあり、実用化はまだ当面先の話と思われる。✒