アマゾンの倉庫の従業員は、もうすぐErnieとBertという名前の”新しい同僚”を迎えることになるかもしれない。Gizmodoが報道した。
彼らはアマゾンのフルフィルメントセンターでカート、パッケージ、アイテムを移動するためのテストを実施している。他の従業員の仕事をより安全にすることが目標であり、2025年までに記録可能なインシデント率を50%削減するための取り組みだ。5月に始まったばかりだ。
アマゾンは日曜に合計4台のロボットをテストしていると述べた。そして、それらはすべて可愛い名前を持っている。彼らは恐ろしい労働条件を緩和させるために設計された。
Ernieは倉庫のモバイルシェルフから商品を取得するロボットだ。他の従業員は手を伸ばしたり、腰を下ろしたりする必要がない。アマゾンは従業員からの事例フィードバックと共に、イノベーション研究所からErnieのパフォーマンスに関するデータを収集している。
Bertはアマゾン独自の安全性、知覚、およびナビゲーション技術を使用して、施設を単独で巡回するように設計された同社初の自律移動ロボットの1つだ。他の従業員はBertに倉庫のフロアを横切って商品を運ぶように依頼できる。さらに負担を軽減させるために、より大きくて重い商品を移動できるようになるかもしれない。
ScooterとKermitは、カートを輸送するために特別に開発された2つのAI搭載ロボットだ。自動誘導カートとして知られるこれらのタイプのロボットは、空のパッケージコンテナをフルフィルメントセンター内で移動させる仕事を担う可能性がある。
アマゾンによれば、従業員は彼らのおかげで批判的な思考スキルを使う他の仕事に集中できる。つまり従業員は履歴書に別の新しい仕事内容を書くことができる。
アマゾンは、今年中に少なくとも1つの施設にScooterを配備する予定だと述べた。地面にある磁気テープとタグのストライプ状の模様を読み取り進路や速度を決めるKermitは、さらに開発を続けるつもりのようだ。現在いくつかの米国の拠点でテストされていて、北米だけで今年中に12以上の場所で導入するという。
「ロボット工学と高度なテクノロジーが顧客の革新だけでなく、施設の安全性を高めるという点で果たす役割は、私達のチームにとって大きなモチベーションだ」
アマゾンの倉庫では効率化が進んでいるが、一方で事故が多く発生していることも有名だ。ロボットの導入がもたらすメリットは想像以上に大きいものと思われる。✒
