Changyaoはかつて昆明の端にある野生生物の天国だったが、違法な開発によりコンクリートの山となった。雲南省当局は別荘の解体を命じたが、それは中国の開発モデルにおけるより大きな問題だと環境保護論者が指摘している。South China Morning Postが報道した。
雲南省のChangyao山の上空を飛べば、何十年にも渡る緑豊かな風景に広がる巨大な建設現場を目にすることができる。中国南西部で最大の淡水域であるDianchi池の東岸にある丘の中腹は、リスやオオカミ、熊、多くの種類の鳥など野生生物の天国だった。雄大な松の木が巨人のようにそこに立っていて、省都昆明の喧騒から離れた聖域を提供していた。
だが今ではコンクリートの山となり、箱のように設置された未完成のアパートの上にはクレーンがそびえ立っている。土は掘り起こされて、緑色のビニールシートで覆われている。
このスキャンダルは、環境検査官が山の中腹に813もの別荘と、294ブロックものアパートが違法に建設され、山の表面の92%である230ヘクタールもの土地を占めていると発覚した際に明らかになった。
環境検察の捜査を受けて、雲南共産党のRuan Chengfa党首は過度な開発問題を是正するように命じた。5月下旬までに47棟の建設中の別荘と36棟の完成済みの別荘が取り壊された。他の違法建造物を解体する期限を9月と発表して、390の別荘の建設を一時停止した。当局は生態系の回復を助けるために、この地域に木を植えるように命じた。
中国当局は環境保護を理由にこうしたプロジェクトを取り締まったようだが、中国全土においては氷山の一角と言える。雲南省という中央政府から離れた省なことも踏まえ、見せしめの色が強い捜査のように思えてならない。✒
