アップルはFaceTimeにSharePlayを追加し、FaceTiming中に他の人と同時に音楽を聞けるようにする。月曜のデベロッパーカンファレンスでiOS 15のソフトウェアアップデートを発表した。
1.FaceTime
iOS 15ではFaceTime、メッセージ、通知などの再設計とアップグレードが実施された。FaceTimeでは空間オーディオが登場し、友達や家族が同じ部屋にいるかのように感じられる。フェイスリフト機能では機械学習を使用してバックグラウンドのノイズをカットし、非常に声がクリアに聞こえるようになる。
FaceTimeリンクは通話のスケジュール設定に役立つ。招待リンクを電子メールやテキストメッセージで送信すれば、Androidを持っている相手でも通話が可能だ。
SharePlayと呼ばれる機能では、携帯電話で音楽を聴いたり映画を見たりしながらFaceTimeを利用できる。DisneyPlusとの協力についても発表された。
2. 通知
通知機能では新しく連絡先の写真が含まれ、アプリのアイコンが大きくなった。現在の活動に関係のない通知を減らすフォーカス機能も搭載された。例えばパーソナルモードが有効になっている場合、家族や友人からのメッセージや電話を受けることができる。
3. 写真
写真の中に書かれたテキストをコピーできるようになった。例えば写真の中にあるレストランやショッピングモールの名前をコピーして、そのままインターネットで検索したり電子メールやメッセージで送れるようになる。写真をテキストでも検索できるようになるようだ。
4. Apple Wallet
IDやホテルの鍵、自宅の鍵のデジタルコピーをApple Walletに追加できる。iPhoneで自宅やホテルのロックを解除できるのだ。Hyatt Hotelと提携し、今秋にも展開される予定だという。TSAとも協力し、空港に準拠したものにするよう取り組んでいるとも発表された。
5. 地図や天気アプリ
新しいマップアプリは、3Dランドマークや標高レベル、道路標識や夜間モードなどが追加されるという。高架道路のレンダリングもされるようだ。ロンドンやサンフランシスコ、ニューヨークなど一部の都市でのみ利用できる。
全体的に細かな機能のアップグレードにとどまったような印象だ。FaceTimeをしながら映画や音楽を聞く場面がどれだけあるかは分からないし、写真のテキストデータをコピーできたとしてもやはり使用場面は限定されるだろう。✒
