何百kmも離れた人同士が、あたかもそこにいるかのように交信することができたら…リトアニアのビリニュスとポーランドのルブリンにスターゲート(Stargate、映画のタイトル)に出てくる環状のポータルを模したモニュメントが設置された。両方の都市は376マイル(約606km)離れている。実際にどこでもドアのように移動できるわけではないが、スクリーンとカメラによりお互いの状況をリアルタイムで見られる。
ビリニュスのGediminas工科大学のエンジニアによって建設されたこのプロジェクトは、5年の歳月をかけてようやく完成された。ポータルは人々の間の架け橋を作る手段である、と最初にアイデアを創出したBenediktas Gylys氏は述べた。現在の世界が直面している課題の多くは、他者に対する理解の欠如が原因とも付け加えた。
スターゲートは映画では惑星間を移動するためのゲートとして機能していた。実際に建てられたポータルは正確なコピーではないものの、世界的に有名でよく認知されているシンボルを選んだようだ。
一見単なる監視カメラとモニターでしかないように思えるが、お互いがお互いを認識し音声と映像を共有できる部分こそが重要だと考えられる。例えば一方の都市が災害や戦乱に見舞われた場合、もう一方の都市からじっと見守る…というような映画のワンシーンのような使い方が想定される。技術力ではなくアイデアの革新と言えるだろう。
Source: Gizmodo
https://gizmodo.com/this-stargate-esque-portal-connects-you-with-people-376-1847002155
