シンガポールのいくつかの旅行代理店によると、多数のCOVID-19のテストや旅行保険の高額な費用、シンガポールに戻る際の長い検疫措置などがプーケット渡航の大きな抑止力になっているという。The Straits Timesが報道した。
旅行予約プラットフォームのKlookは、シンガポールからの反応が鈍い理由として旅行陽県に関する不確実性も挙げている。ゼネラルマネージャーのSarah Wanは「多くの人が依然として非常に用心深い上に、旅行のガイドラインと検疫措置に不慣れであることから予想外ではない」と述べた。
観光客は、自国で少なくとも14日間以上前にCOVID-19の予防接種を受けていれば検疫を受ける必要はない。到着時に検査で陰性となることも条件だ。
フランス通信社は、シンガポールやイスラエル、アラブ首長国連邦などの国から249人の観光客がプーケットに到着すると予想されたと報告した。現在シンガポールからプーケットへの航空運賃は、7月の200ドルから300ドルの範囲で推移している。
Dynasty Travelの広報およびコミュニケーション担当ディレクターであるAlicia Seahは、300ドルの運賃はパンデミック以前とほぼ同じだと述べた。ただし旅行者にとって高額な追加費用が旅行保険だ。少なくとも10万米ドルをカバーするものを購入する必要があり、すべて観光客が出費する必要があるという。
旅行者がシンガポールに戻る際の検疫も影響している。タイからシンガポールに到着するすべての旅行者は、専用のSHN施設で14日間の検疫を完了する必要がある。シンガポールからいくつかのホテルに数十件の問い合わせがあったが、そのほとんどはシンガポールへの帰国時に関する質問と懸念の表明だったという。
長らく再開が待たれたと思われたプーケットの観光だが、初日の249人というのはやや少ないように思える。タイまでの距離や検査の厳しさ、帰国時の隔離などがネックになってしまったようだ。✒