中国はタリバンの暫定政権と連絡を取る一方、すべての民族グループや派閥の意見に耳を傾けるように促している。South China Morning Postが報道した。
タリバンは火曜日に、1990年代に強硬派として米国への攻撃を主導した人物を含む内閣のメンバーを発表した。経済的な崩壊危機や食糧危機を防ぐために必要な手続きの中で、包括的なアフガニスタン政府を形成すると約束した。
中国外務省の報道官Wang Wenbinは「それは必要なステップだ」と話す一方、タリバンに国内外の異なる見解に対して耳を傾けるように促している。国内秩序を回復させ、戦後の復興に向けて前進するために必要だとしている。
Wangは特に東トルキスタンイスラム運動との関係を問題視していて、関係を断ち切るように求める従来の主張を繰り返した。中国のアフガニスタン特使であるYue Xiaoyongは、パキスタン・イラン・タジキスタンらと現在の状況について協議を実施した。
タリバン暫定政権は国連制裁リストに掲載されている創設者の1人のMullah Mohammad Hassan Akhundが主導する。内務大臣はFBIの最重要指名手配リストに掲載されているSirajuddin Haqqaniだ。
米国が消えた空白を埋めるだろうと思われているにも関わらず、中国政府はタリバン主導の政権をまだ認めていない。中国の外交政策立案者は状況を慎重に観察し、急いで承認をすることはないだろうと話している。
国際的にテロリストと認定されている内閣メンバーを中国が正面から認めれば、中国もまた同じ穴の狢と判断される可能性が高まる。不干渉を貫くためにも慎重な姿勢を維持するつもりのようだ。✒