中国は戦争で荒廃したアフガンの再建のために介入できるとする一方、米国と同様に汚職問題に直面する可能性があると指摘されている。South China Morning Postが報道した。
米国アフガニスタン復興特別検査官(SIGAR)の報告に中国はよく目を通すべきだ。SIGARは何年もの間、腐敗と犯罪組織がアフガニスタン政府の樹立を阻害していると警告してきた。
中国は米国の行動を観察した結果、同じアプローチは取らないだろうとされている。上海国際研究所の中国・南アジア協力センターの事務局長であるLiu Zongyuは「米国と中国の最大の違いは、他国の政治に介入したり干渉しないことだ」と述べている。
「中国がアフガニスタンに近い将来投資するならば、それは人道援助の観点からになるだろう」
米国政府は20年間で軍事費の837億ドルに加え、国家再建のために1,450億ドルを費やした。SIGARは医療と教育の改善を推進したが、汚職問題に取り組むことが最後までできなかった。
シンガポールのS.Rajaratnam国際研究大学院の上級研究員Raffaello Pantucciは「インフラ投資は腐敗と汚職を悪化させるだけだ」と話す。具体的にアフガン北部の4億ドルの油田プロジェクトを挙げた。2011年に契約が締結されて以来、ほとんど進展がなく地元の電力ブローカーに資金をゆすり取られたという。
「国家の様々な地域を支配する軍閥と電力ブローカーが存在する。彼らは政府とは別の論理で動いている」
中国も他人事ではない。中国も30億ドル分の銅鉱山を含む巨額の投資をアフガンに残している。タリバン政府がそれらの投資に対する安全を提供しなければならない。「多くの中国人がアフガニスタンを去ったが、問題は我々の資産がまだそこに残されていることだ」と元外交官のDu Youkangは話す。
中国が追加で投資を進めても米国の二の舞になるものと思われる。タリバンに安全保障を委ねて一帯一路を進めれば、結局資金をゆすり取られて多くの資産が焦げ付くことになるだろう。中国は進退窮まった。✒