COVID-19のパンデミックで太りすぎや肥満とみなされた子供の数が増加している。在宅時間が増えたのが理由とされている。The Straits Timesが報道した。
一部の公立病院は、パンデミックによる多くの子供の体重増加を報告している。医療専門家はそれが氷山の一角の可能性であると警告する。
肥満の子供達にサービスを提供しているKK Women’s and Children’s Hospital(KKH)の体重管理クリニックでは、症例数が12%増加したという。パンデミック前の2019年は481人の子供を診察したが、昨年7月から今年6月までの期間には539人に増加したそうだ。
「複数の要因が肥満率の上昇に関係している」と国立大学病院(NUH)の小児科コンサルタントであるNicholas Ng Beng Huiは述べる。在宅学習の増加、屋外の共同カリキュラム活動の中止、身体活動に費やされる時間の大幅な削減が肥満児の増加をもたらしたという。
長く続くロックダウンの影響で却って不健康な子供が増える、という本末転倒な結果になりつつある。基礎疾患持ちはCOVID-19にも感染しやすくなると言われているだけに、根本からパンデミック対策を考え直す必要があるかもしれない。✒