シンガポールは7月22日から4週間、飲食店での食事が禁止されることになるようだ。社会的な集まりも2人までに制限される。South China Morning Postが報道した。
COVID-19のタスクフォース共同議長であるGan Kim Yongは「我々の方向性は変わっていない。しかし、COVID-19と共に生きるためにはワクチン接種率を大幅に向上させる必要があることを強調したい」と述べた。特に高齢者を保護するためだとしている。
今回の制限はチャンギ空港で5月に発生した集団感染を受けて実施されたものに近い。最新の集団感染は合計193人にまで膨れ上がったKTV発のもので、常連客に高齢者がいることが危険度を高めているとされる。
貿易産業大臣のGanは、最新の出来事が国家のCOVID-19との戦いに対する大きな後退であると述べたが、今回の集団感染が鎮静化されれば新たな開発計画を進められると話している。
ワクチン接種率は1回目だけなら73%、完全接種済みは50%に達する。現在の予約に基づけば、70歳以上の高齢者の75%が完全接種済みとなるようだ。
共存を宣言した後の急転直下の制限再開なだけにショッキングだが、元からワクチン接種率を基準として掲げていただけに仕方のない決定と言える。約1カ月という長い期間となることから、当局の覚悟が伺える。✒