アマゾンが最近カリフォルニアのガソリンスタンドにAmazonロッカーを設置したが、なぜか防犯カメラの死角に設置されたことで犯罪を誘発してしまった。Cnetが報道した。
Amazonロッカーは顧客が自宅に直接配達したくない荷物を受け取れるための場所だ。セルフサービスの画面と笑顔のロゴが特徴的だ。だが置かれた場所がまずかった。防犯カメラから外れて照明も当たらないことから、犯罪者がロッカーに入ろうとしたのだ。
「彼らがなぜガソリンスタンドを選んだのかが分からない」とカリフォルニア州フレズノ市議会評議員のMiguel Ariasは話す。「ここは500ドルのiPhoneではなく、自宅に帰る時に10ドルの嗜好品を手に入れる場所だ」
Amazonロッカーはコンビニでも問題を引き起こしている。Johnny Quikというローカルチェーン店は、店内にAmazonロッカーを設置されることを阻止したようだ。
シカゴでも都市公園の講歩道にAmazonロッカーが突然設置され、小道が部分的に遮られ緑豊かな風景に企業ロゴが加わったことに住民は困惑を隠せない。コーネル大学の都市計画および地域計画の教授であるJennifer Minnerは、公園はAmazonの顧客のために使われるべきではないと話している。
「お金を使う人だけのためのロッカーは、より多くの人々に役立つ公益を奪っている」
ゲリラ的な設置方法を採用した背景は謎だが、コンセプト自体に問題があるわけではなさそうだ。マーケティングや地元住民への説明を怠った同社の姿勢に問題があると思われる。✒