Brookfield Asset Managementは自宅とオフィスのハイブリッド勤務のトレンドに逆行して、スタッフをオフィスに戻すために様々な工夫をしている。The Straits TimesがBloombergの記事を引用して報道した。
シドニーで最も混雑する駅にある27階建てビルのロビーに置かれたグランドピアノは、幹部が来るたびに演奏してもらうためのものだ。コーヒーブレイク用のスクリーン、個別のポッドを備えた追加の会議スペースなどはスタッフをオフィスに呼び戻すためのアイデアだという。
マネージングパートナーで豪州の不動産責任者であるSophie Fallmanによれば、シドニーにある世界第2位の不動産企業のアジア太平洋本部ではスタッフの90%が1年以上オフィスで勤務しているという。「私達はオフィスベースの文化で、一緒にいるのが一番いい」とインタビューで語った。
ほとんどの人がオフィスに戻りたいと考えており、雇用主が何か違う価値を提供するべきだとFallmanは述べる。このビルは豪州で3番目に大きな銀行であるNational Australia Bankをアンカーテナントとし、2階層の小売スペースも誇っている。
「法律事務所、保険会社、金融会社はより広いスペースを探している。大手ハイテク企業からの需要も増加している」と付け加えた。シドニーのオフィス占有率は70%だ。
シドニーでも新規感染者が止まらなくなっているが、その中でこうした試みを続けるのは苦しい現状の裏返しかもしれない。30%もの空室率も大きな課題となっているはずだ。✒