北京行きの一部のフライトや電車、バスがキャンセルされた。最近のパンデミックの影響で27都市で350人以上の感染者が出たためだ。South China Morning Postが報道した。
江蘇省東部南京で発生したデルタ型のパンデミックは、現在27の都市に拡散している。北京でも4件が報告されており、すべてが湖南省の張家界市の集団感染を元とした感染例だった。
より多くの感染者が北京に流入するのを防ぐために、中リスクおよび高リスク地域の人々に対する管理措置を強化することにした。症例が出た都市から北京に入ることはすべて禁止され、航空便や電車、バスなどすべてが停止された。
South China Morning Postが実際にチケットを検索してみたが、南京や張家界などからのチケットは購入不可能となっていたという。
政府機関や国営企業の従業員も同じく旅行を禁止された。既に感染者が確認された都市にいる場合は、14日間の経過観察に加え検査で陰性とならなければ北京に戻ることができない。
近隣の揚州は月曜に56の症例を報告した。先週水曜に南京から揚州へと旅行し、いくつかの麻雀店を訪れた年配の女性から発生した集団感染だった。揚州当局は中リスクまたは高リスク地域からの渡航者に関する情報提供料として5,000元(775ドル)の報酬を用意するとしている。
昨年春の武漢封鎖後を彷彿とさせるような緊迫した状況だ。北京でも市中感染が広まるのは時間の問題だが、首都が封鎖されるような事態だけは防ぎたいはずだ。何より北京五輪が半年後に迫っている中での防疫の失敗は許されない。✒